通貨の変動幅を測る、「ヒストリカル・ボラティリティ」とは?
日頃の取引の中で、この通貨は変動が大きいな・・・とかそれほど値幅がないな・・・などと
感じられることがよくあると思います。特に金利主体のスワップ取引をしたい人は、単純に
考えればこのボラティリティが低くて金利が高い通貨を選べばよい。。。ということになります。
また一方で中期のスィングトレード派のひとにとってみると、このボラティリティが大きく変動
するときがポイントになってきます。
そもそも、この「ヒストリカル・ボラティリティ」とは、為替レートの変動率の事で、過去のレート
の変化をもとに統計的に算出されるものです。略して「HV」ともいいます。
「変動率が高い」というのは為替レートが特定の方向に向かいやすいということではありません。
特定の方向の相場感は一切考慮に入っていません。ボラティリティとは統計学でいう
「標準偏差」のことで、データの散らばり具合をあらわす指標です。
ヒストリカル・ボラティリティはヒストリカル価格、あるいは経過期間のレートの変化率の年率
標準偏差のことです。
一般的にボラティリティが下がってくれば相場に力が溜まってきているといわれていて、
中期的に相場を見てポジションを取るタイミングを計るのに適していると思われます。
またボラティリティの高い通貨と低い通貨を組み合わせたポートフォリオを組むことによって、
リスク分散を図るという考え方もあります。
このHVはExcel等でも計算できますが、そこまでしなくても簡単に確認はできます!
各通貨のヒストリカルボラティリティ(HV)はここでチェック!