こんにちは。以前トレンドとレンジ判定をするためのMT4用インジケータをご紹介しました。
その記事はこちら。
今日は皆様ご存じの定番テクニカル指標であるADXの使い方について、私の備忘録と
してメモしておきます。
ADXとは?
ADX とは、Average Directional Movement Indexの略称で「平均方向性指数」、トレンド
の強さを測定するテクニカル指標です。通常はDMIと合わせて使用するのが一般的ですが、
私はADX一本だけMT4に表示させて使っています(画像では表示していますが、余分な
DMI+-のラインをADXの設定をいじって消しています。また私の場合、DMIのクロスは使っ
てません。そしてパラメータはデフォルトの14日、つまりADX(14)です)。
※この画像には方向性をみるためにMACDも表示しています(一番下のインジケーター)。
【基本的な使い方】
①ADXが上向きになった時点でトレンドが開始。
②ADXが上昇しているときは”現在のトレンド”が継続中。
③ADXが下向きに変化した場合はトレンドの終了。
③ADXが横ばいから下落しているときはトレンドのない状態、つまり持合い(レンジ)を
示しています。
※更に、ボリンジャーバンド(+2σ、+3σ)を組み合わせることで、さらに確率の高いトレードが
実現します。
つまり、①では、
トレンド状態が上昇、下降にかかわらず、ADXが右上がりに傾いている状態では、その時
のトレンドがでていることを意味しています。 またこの時のADXの傾きが勢いよく右肩上
りの場合は、強いトレンド状態を表しています。 傾きをみることによって、今みている通貨
のトレンドが強いのか弱いのか一目瞭然!ということになります。
そして、ひとつポイントがあります。
それはMT4に表示させるADXの設定をいじって、横ラインを1本追加させます。
ラインを引く値は、ずばり、"20"!です。ADXが20未満で下降中はトレンドが弱いレンジ相場
にはいっていることを意味しています。上の基本的な使い方をあわせて考えると、
・ADXが20以上 → 傾き上昇 → 強いトレンド状態
・ADXが20未満 → 傾き下降 → レンジ相場
となりますね。さてさて、、、、実際のチャートをみるとどうなんでしょうか? ご自身でチャート
とにらめっこすると何かわかるかもしれませんよ。^-^v
さて、このADXですが、私の愛読書「高確率トレーディング」でも強く推奨されている、トレンド
判定は複数時間でみる(大きい時間軸>小さい時間軸)の考えに基づいて、1画面で同時に
ADXの状況を知りたい!と思うことが常々あります。。。。。MT4には便利なインジケーターが
あるんですね!
それが、「ToR」です。Trending or Ranging の頭文字をとったインジケーターですが、これは
便利です。こちらからダウンロードできます。
世の中すごい人がいるものです。ありがとう~!
表示させるとこんな感じです。インジケーターの設定でADX数値によるトレンド判定目安が変
更できます。
※ToRは現在のADX、CCIの状態を把握するものですので、過去にさかのぼっての検証には
使えません。
※左のほうでADXが上昇しているポイントがありますが、黄色の移動平均が横向きなのと、
ボリンジャーバンドの広がり具合(ボラタリティー)から判断して私はトレードを避けています。
ToRでADXの傾きを複数時間(マルチタイムフレーム)でみることで、トレンド状態をつかむこと
ができます。すべてのADXがUP状態ならば、トレンド系テクニカル指標を併用してトレンド方
向にエントリー!、膠着状態(レンジ)・下落状態であるならば、オシレーター系のテクニカル
指標でタイミングをはかってエントリー!・・・言葉でいうのは簡単ですが、意外にトレードしている
時は夢中になってしまい、マイルール(自分でつくった約束事)を忘れてしまいがちです。
Maiは恥ずかしながら^-^;紙にマイルールを書いて、PCの横にはってトレードしています。
効果絶大!とはいいませんが、初心に戻る良いきっかけになりますよ。
Happy Trading! 🙂 Mai